(株)津波古酒造

 明治31年創業の歴史をもつ(株)津波古酒造は那覇垣花で泡盛造りを始めましたが、戦後、那覇市与儀に工場 を移し、現在に至っています。
 津波古酒造の主力泡盛「太平」は、戦争のない平和な世界を願う気持ちからつけられたものでラベル 「太平」の文字を囲む二重丸は、それぞれ地球と太陽 を表し、宇宙的な平和も表しています。
 また、その味わいも穏やかで優しい味、昔から受け継がれてきた泡盛独特の風味を大切にしながら、ゆっくりと寝かせ、 まろやかな古酒に仕上げています。


宮里酒造所

 まだ硝煙消えぬ赤土より焼き上げた瓦を屋根にいただき、蔵は、戦後沖縄の復興を見つめてきました。 この古い蔵も今やトレードマークとなっています。 赤瓦屋根、その懐で造られる酒は春「希望」を、雨「恵」が託されています。
 先代の情熱・思想・技術。春雨はこれを継承、発展させていきたいと考えています。
   古くも 香り高く
   強くも まろやかに
   からくも あまい酒“春雨”


久米仙酒造(株)

  「一歩進んだ泡盛づくり」をモットーに業界に新風を 送り続けてきた久米仙酒造(株)。
 快進撃の始まりは、 昭和52年の卓上グリーンボトルの大ヒットから。マイルドな味わいと香りに低価格、それまでになかっ たボトルデザインなどが若者や女性に受け入れられ、 泡盛消費拡大の口火をきりました。その後も樫樽貯蔵泡盛「奴樽蔵」では、琥珀色の泡盛ブームを。
 また、平成6年には、これまでとは全く異なるコンセプトで、 あの大草原広がる中国大陸へ旅立ち、内モンゴルに工場を建設。無農薬ジャポニカ米仕込の泡盛「響天」を発売するなど、いつの時代も一歩先をリードするインパクトのある泡盛づくりに挑戦し続けています。
 これからもさらにアクティブでワールドワイドな視点で泡盛づくりを展開して いきます。


忠孝酒造(株)

 「泡盛文化の継承と創造」を会社の基本理念に掲げ、 会長自らろくろを廻し、自社窯にて酒甕をつくる忠孝酒造。そこには、琉球の特異な歴史と文化の中で育まれた、この貴重な酒を世界の銘酒として翔かせようという3代目社長大城氏の熱き思いが込められています。
 そして、甕熟成によって育まれた味こそが泡盛の本来の姿である確信する忠孝酒造では、徹底的に南蛮甕にこだわり続け、平成3年「忠孝南蛮荒焼」を完成させました。
 これは、 沖縄の酒の象徴として、また、泡盛の熟成を促進させるという2つの役割をもたせたもので、売り出しと共に大きな反響を呼び、その美しい姿と美味しさで評判の泡盛となっています。


神谷酒造所

 本島南部の東風平町は、県内では数少ない海に面しない町で、田園風景広がる農業のさかんな土地。そんな閑かな環境の中で、泡盛を育み、受け継いできたのが神谷酒造です。
 伝統の味と技術を守り、醸しだされる泡盛は、まろやかで優しい味わい。「南光」をはじめ、「東風平」「はなはな」など、泡盛の銘柄も優しげで、その土地に漂う雰囲気を感じさせてくれるようです。
 観光客向けに、よっぱらいシーサー、守礼の門、龍頭、屋根シーサー等の商品が今、おみやげ用として人気商品です。


上原酒造(株)

 本島南端の糸満市は、沖縄の漁業の中心地で、新鮮 な魚と大らかな雰囲気が魅力的なまち。ここでは今でも、地域をあげて旧正月を祝い、旧5月4日には糸満ハーレーと呼ばれる豊漁祈願の祭を行うなど、昔ながらの行事や風習が大切に受け継がれています。そんな地で、最新の技術を使い泡盛づくりに取り組んでいるのが上原酒造(株)です。
 環境汚染が著しい現在、上原酒造(株)では、備長炭を 工場の敷地に埋め込んだり、水や原料などを炭や電子発生装置によって活性化するという電子(マイナスイオン)技法を応用した、人間と環境に優しい泡盛づくりを実践しています。


(株)比嘉酒造

 明治16年、泡盛どころとして名高い首里の地に誕生して以来、伝統の泡盛づくり一筋に歩み、本場泡盛ならではの豊かな味わいと品質を追及してきた比嘉酒造。
 平成3年には、創業100周年を記念して、糸満市に工場を含む3000坪の敷地内に「泡盛まさひろギャラリー」を常設。戦前・戦後に使用していた年代ものの道具類や貴重な歴史資料の展示。さらに、全泡盛メーカー の年代物の幻の名酒コレクションの展示を行い、一般のお客様に開放、好評を得ています。(AM10:00~PM5:00) 年末年始(12/30~1/3)休館
 比嘉酒造ではこれからも、伝統の味わいを大切に100年後にも旨いと喉を鳴らしていただける泡盛づくりを目指しています。