伊平屋酒造

 沖縄の最北端に位置する伊平屋島。この島は琉球の最初の王となった尚芭志王の祖先”屋蔵大王”の墓や「天の岩戸」ではないかといわれているクマヤ洞穴、そして樹齢500年というあの名高い念頭平松など、小さな島でありながらたくさんのエピソードをもつ風光明媚な島。そして、この島で唯一の泡盛が、伊平屋酒造の「照島」です。
 「照島」は、首里より呼び寄せた酒造り職人の島袋の「島」とクマヤーの伝説に出てくる天照大神の「照」をとって名付けられました。島の美しい自然と伝統の泡盛が融け合ったその味わいは、バランスのとれた優しさを醸しだしています。


(資)伊是名酒造所

 本部半島沖の青い海にぽっかり浮かんだ周囲17km、面積103.84kmの小さな島・伊是名島。連なる山々に林立する琉球松のみごとな姿は、遥かいにしえに第二尚氏王統の始祖、尚円ゆかりの地として誇り高き島であることを物語っているようです。
 そんな由緒正しき歴史と大いなる自然の恩恵を受け、伊是名酒造がつくり上げた泡盛は、こんこんと湧き出る天然水を、酒造50年の職人技で磨きあげた芳醇でまろやかな味わい。
 尚円王のロマン綾なす物語が息づく島の名だたる銘酒の数々が、今宵も島を酔わせます。


(名)田嘉里酒造所

 近くの山々には国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナも棲むという本島北部、国頭山地の麓で泡盛づくりに取り組んでいるのが田嘉里酒造です。
 山々からの恵である豊富な湧水を仕込み、丁寧につくられる泡盛は、自然の清らかな味わい。年間の生産量が少ないため、ほとんどが地元のファンの間で飲まれてしまうほど、山原の味わいとして定着しています。また、「山原くいな」というネーミングにも地元ならではの愛着が感じられます。


(有)今帰仁酒造

 沖縄本島北部、本部半島の北東部に位置する今帰仁村は、美しい海と山に囲まれた自然豊かな地。最近では、リゾートホテルなども建設され、観光地としても脚光を浴びています。
 また、歴史的には、琉球三山分立時代の北山王の城・今帰仁城があり、古くから北部の文化、経済として栄えた由緒正しき土地柄。
 そんな今帰仁城のふもとで、泡盛づくりに励むのが今帰仁酒造です。昔ながらの伝統の味を大切にした飲み口はシンプルな中にも深いコクがあり、山原の酒として人気を得ています。


(有)山川酒造所

 「酒は水が命」と言われています。
 山川酒造は、日本一早い桜の里本部町八重岳の山ふところに囲まれ、山から湧き出る豊富な清水を用い泡盛を仕込んでいます。
 泡盛は長期貯蔵することで、まろみを帯びた芳香を放ち、深い味わいの古酒(クース)となります。
 「古酒のやまかわ」として強いこだわりを持ち、100%貯蔵の5年、10年、15年、20年、30年の古酒が店頭に並べられ、自然あふれるやんばるでは、古酒が熟成を重ね、50年、100年後の蔵出しを夢見て深い眠りについております。


龍泉酒造(資)

 真清水の美しさ 多野岳の真水
 老松ぬ美しさ 元羽地酒屋
 風味忘ららぬ 龍泉の古酒
 枝持ちぬ松ぬ 松ぬ面影ぬ如
 
 沖縄本島北部、名護市の緑豊かな多野岳のふもとに龍泉酒造はあります。
 緑の樹木が生い茂るやんばるの山々から流れる清冽なおいしい水で仕込む龍泉の酒は、泡盛造り一筋の研鑽を重ねた杜氏の手によるもので、品質本位をモットーに生み出されます。そして、眠りについた泡盛はやがて、芳醇で豊かな香りを放つ古酒となり、人々を酔わせます。


(資)津嘉山酒造所

 昭和2年、本島北部で最初の酒造免許を取得、名護で操業を開始した津嘉山酒造所。市の中心地にありながら、沖縄独特の赤瓦屋根の酒造所は、懐かしい雰囲気に満ち、地元の泡盛処として、人々に親しまれています。
 泡盛「国華」は、やんばる(国頭)の華と意味を託して名付けられ、津嘉山酒造所の酒づくりに対する心意気が感じられる味わい。
 水処・名護の銘水を丁寧に仕込んだ古き佳き沖縄の良さを大切にした手づくりの泡盛の味は、この地でこれからも受け継がれていきます。


ヘリオス酒造(株)

 沖縄県内酒造所中唯一、泡盛、スピリッツ、リキュール、ウィスキー、地ビールなど5つの酒造免許を持つ酒造メーカー、それがヘリオス酒造株式会社です。
 これまでヘリオスでは、様々なジャンルのお酒を造ってきましたが、その根底にあるのは「本物にこだわったうまい酒をつくる」ということ。1997年夏から始まった地ビール事業も、そんなヘリオスのマインドを実現化したものです。
 これからもヘリオスでは、「世界の酒文化を沖縄に、沖縄の名酒『泡盛』を世界へ」の精神で、多くの方に「うまい」と喜んで頂けるような酒を造りつづける総合酒類メーカーを目指します。


(資)恩納酒造所

 断崖絶壁の向こうに広がる青い海、打ち寄せる白い波、あたりをオレンジ色に染めて水平線に沈む大きな太陽。
 恩納村の観光名所・万座毛は、そんな感動的な景色が広がる海岸に突き出した緑の広場。そんな美しい地で「万人に愛される泡盛」という意味を込めて名付けられたのが恩納酒造所の「萬座」です。
 萬座は、嘉真良井の地下から湧き出る清水を使用し、醸造されたもので独特の甘味と喉ごしの柔らかさが特長。恩納村唯一の酒造所として地元で愛され続けています。


崎山酒造廠

 明治38年、首里赤田で創業した崎山酒造は由緒正しき首里三箇の流れを汲む歴史ある酒造所。戦後、官営の酒造所として、金武に移り、民営化された後もその地に残り、現在まで泡盛を大切につくり続けてきました。
 そんな崎山酒造廠が誇る泡盛「松藤」は二代目・崎山起松と藤子夫婦の名を取り、命名されたもので、古都首里で受け継がれた伝統の醸造技術と水の都本島北部のやんばるの豊かな自然がもたらした清水から生まれたもの。
 浸み入るような旨さで人の心を潤す泡盛は、地元でも親しまれる人気の一品。これからも金武で本場泡盛づくりは守り継がれていきます。


(有)金武酒造

 水処には旨い酒があるといわれるように金武にも名水で名高い湧水、金武大川があります。その地で育まれた泡盛「龍」は金武酒造の誇る銘酒。金武酒造では、その龍を鍾乳洞に寝かせて古酒にする泡盛貯蔵サービスを10年前から始めました。
 これは、お客様から保管料をいただき、5年、12年…と泡盛を鍾乳洞で熟成させようというもの。
 温度、湿度が1年中安定している鍾乳洞は古酒造りに最適だといわれ、その古酒の熟成の時を心待ちにしているお客様の一升瓶がずらりと並べられています。