(有)高嶺酒造所

 国指定の名勝である川平湾・於茂登連山を一望できる地で、泡盛を仕込む高嶺酒造所では、昔ながらの泡盛を大切にし、今でも直火式地釜で蒸留する方法をとり、手づくりの泡盛にこだわっています。また、その手造りの工程を見ることができる見学ギャラリーを併設したことでシーズン中は、連日観光客で賑わっています。
 伝統の風味息づく芳醇でロマンに溢れる泡盛には根強いファンが多く、全国から約1000名のお客様が古酒オーナーとして登録。古酒づくりに参加し、自分の古酒の栓を開けるその日を楽しみに待っています。今度とも手造り泡盛を守ることをモットーにお客様との絆を深めていくことを目指しています。


池原酒造所

 沖縄伝統の泡盛の製法を頑なに守り、昔ながらの味わいを大切にしている池原酒造所。
 米を麹にし、その米麹と水を原料に全量一度に仕込んで発酵させ、地釜で蒸留、添加物を一切加えない100%天然醸造法で仕上げます。その味は、飲み口さわやか、加えて芳醇な香りと深いコクが特長。
 また古酒づくりにおいても伝統の手法であるカメ貯蔵による熟成でまろみの増した風味豊かな一品を目指しています。


(有)八重泉酒造所

 「よいお酒はよい環境から生まれる」という信念のもと、市街地から離れた自然環境に恵まれた地へ移転。 裏手には前勢岳、目の前にはまっ青な海が広がり、竹富島や小浜島を見下ろす、そんな風光明媚な場所で泡盛づくりに励んでいるのが、八重泉酒造です。
 水神様の霊地として名高い於茂登岳中腹から湧き出るナンガーラの水で仕込み、さらに、これまで職人の勘と経験だけに頼っていた泡盛づくりにコンピュータを導入、品質管理を厳しくし、美味追求にも余念がありません。さらに、「滴滴在心」 (一滴一滴に真心を込めて酒をつくり上げる)の姿勢をもって泡盛づくりに取り組んでいます。


玉那覇酒造所

 玉那覇酒造所は、玉那覇有和氏が酒造(首里)より分家、独立し、明治末期石垣島で酒造りを始め、隆盛を極めました。以来、80有余年3代にわたり、頑なに「手造り泡盛」にこだわり、本場の味を受け継いできました。
 そんな玉那覇酒造所がつくり上げた泡盛「玉の露」は、海を渡ってやってきた祖先の心意気と酒づくりに対する思いをつめこんだ結晶。八重山最古ののれんの誇る通好みの馥郁たる味わいが、美しい南の島を今宵も酔わせます。


請福酒造(有)

 魚湧く美しい海を見下ろし、八重に重なる山々を背景に美味なる酒を追求しているのが、請福酒造です。 八重山でトップクラスのシェアを誇るその味わいは、近代設備のなか、請福酒造の高い技術力によって生みだされています。
 伝統的な製法を重んじる一方、より飲みすくスッキリ仕上げるための減圧式蒸留法を取り入れたり、低温泡盛を創り上げるなど、いつでも新しいものにチャレンジし、いいものだけを取り入れ、ニーズに合った美味しい泡盛づくりを追求しています。


仲間酒造所

 宮良湾の美しい景観広がる村落で、泡盛を醸造しているのが、仲間酒造所です。
 泡盛「宮の鶴」は、3羽の鶴がたわむれる姿をラベルにあしらった微笑ましいもので、宮良ののどかな環境と重なり合い、仲間酒造所のイメージシンボルとなっています。潮の香りただよう里は、昔から島に伝わる祭もまだ盛んに行われていて、その度に「宮の鶴」がふるまわれ、宴を盛り上げ、地元の泡盛として強く支持されています。


(名)崎元酒造所

 与那国だけに昔のままの姿で伝承されている酒・花酒。
 沖縄本島から遠く離れた最西端の島でありながら、与那国の花酒は、琉球王国の銘柄・泡盛の伝統を伝える貴重な蒸留酒。その昔は王侯貴族や賓客しか飲めない最高級品でした。
 その花酒の伝統を受け継ぐ崎元酒造所の泡盛は、その名も「与那国」と「花酒」。 花酒はそのアルコールの高さにもかかわらず意外に飲みやすく、その優しく強い旨さには定評があります。


国泉泡盛(名)

 “海の中の巨大な遺跡はムー大陸か!?”
 テレビで何度もとり上げられ遺跡の島として一躍有名になった日本最西端の島 ・与那国島。
 そんなダイナミックで大らかな自然の中で育まれた泡盛が国泉泡盛が誇る酒「どなん」です。どなんの最大の特長は花酒にあります。 花酒とは、ウォッカやテキーラ、ラムなどと同様、アルコール度数が60度もあるもので、日本で唯一、この島の泡盛のみ製造が認められています。
 一杯口にふくめば、カッと食らいつくような辛さの中に小踊りのひとつも飛び出すような陽気な南国気分が体中を駆け巡ります。”魂の酒”という呼び名にふさわしい酒、「どなん」は、国境の島からの贈り物です。


入波平酒造

 ビールや日本酒でいえば一番搾りの一番うまい部分となるアルコール60度の泡盛の原酒、花酒。
 この酒を250年前、国王に献上したところうまい酒だとお誉めの言葉を頂き、さらにまいふな(親孝行者)という舞を創作させ、国王の気持ちを踊りを伝え、島の人々に自身と誇りを与えたといわれています。
 入波平酒造では、当時の花酒の再現を試み、それに劣らない花酒をつくり上げることに成功、それが「舞富名」です。燃えるような飲み口の爽快感が自慢の逸品です。


波照間酒造所

 石垣島から南西に42km離れたところに果ての島“パティローマ”と呼ばれる日本最南端の島、波照間島があります。この国境の島は、歴史、民俗、文化、言語などに多くの特異性があり、他の離島ともひと味違う独特な個性をもっています。
 また、日本で唯一、南十字星を見ることができる島として、最近では訪れる天文ファンも多いようです。
 そんな島の泡盛は波照間酒造所の「泡波」。断崖絶壁の島の海岸に打ちつける波を思い起こさせるような酒名。それは厳しくて優しい大いなる自然が育んだ泡盛だということを伝えているようです。